喜多方市小学校農業科

農業科にかける思い

 平成18年喜多方市教育委員会に在職中,偶然から喜多方市小学校農業科の立ち上げを担当し,以来平成238月石川町立母畑小学校へ異動するまで,現在喜多方市総務課に在籍する渡部通氏と共に喜多方市小学校農業科を推進してきました。
 平成264月,再び喜多方市に戻り現場の校長としてようやく農業科の実践に取り組むことになりました。特に現在の勤務校である慶徳小学校には,教育委員会在職中特段の思いがり,そのことを学校だより「大銀杏」7月号に掲載しましたので紹介したいと思います。。

 以下の文章は,平成211月から2月にかけて,週刊農林からの依頼を受けて3回にわたって寄稿した喜多方市小学校農業科に関する原稿の一部です。

 昨年の12月,平成21年度新規実施校で事前説明会を行なった際,ある支援員の方から次のような話がありました。こ
れまで,都会の子どもたちを農業体験として受け入れてきたが,本当の農業はこんなものではないという思いがあった。喜多方市小学校農業科が実施され,今説明を受けたような一連の農作業が行われるようになると聞いて本当に嬉しかった。自分の暮らす地域の学校でもいつ始まるのかと心待ちにしていた。そして,ようやく来年から農業科が始まることになり,農業科支援員になって欲しいという学校からの依頼があった。その話があった時,私は二つ返事でひきうけることにした。ようやく私の夢が叶った。
 
この話を聞いた時胸が熱くなり,小学校農業科を実施して本当に良かったと感じました。それと同時に,このような地域の方の思いが必ずや子どもたちに伝わり,10年後20年後子 どもたちが農業のよき理解者支援者となってくれることを期待しています。

 この話は,実は慶徳小学校での話を文章にしたものです。このような地域皆様の思いに学校は応えているのか。これが着任してまず私が思ったことです。当面の私の目標は,学校裏の圃場を農業にふさわしい畑にそして土にすることです。これが,喜多方市小学校農業科に大きな期待を寄せてくださっていた地域の皆様に対する私の回答です。