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関柴小News
待つこと
2025年2月14日 10時00分私が小学生の時、授業で担任の先生が、
先生:「じゃ、この問題ゆっくり考えてみましょう。」
その後、すぐに
先生「できた人はいますか。」
私:(ガーン、先生、今ゆっくり考えてみましょうって言ったじゃ
ない、一生懸命考えているのに)
ある小学校の道徳の授業を参観させていただきました。
授業が進み、自分の考えを発表する場面になりました。
A先生:「発表、誰かいないかな?」
何人かの子どもの手が挙がりました。
A先生:「では、B君、お願いします。」
B君は、自分の考えを発表していたのですが、急に黙ってしまいま
した。
一言も、話せなくなってしまったのです。
私:(A先生は、どうするのだろう?)
教室中、シーンと静まりかえっています。
その時のA先生は、待ったのです。ずっと。B君が発表するまで。
B君にとっては、きっと途方もなく、長い時間に感じたのではない
でしょうか。ここは、A先生も、B君と勝負です。B君に期待する勝
負と思いました。クラスの友だち、だれもがB君の言葉を静かに待っ
ていました。
その後、何かを思い出したように、発表したB君。発表後、友だち
からの大きな拍手に包まれました。発表し終わった顔は満足感でいっ
ぱいでした。
あのとき、A先生が、すぐに「誰か分かる人?」、クラスの友だち
が「なんで早く言わないの」「早くやれ、時間が過ぎる」「思ったこ
とをはっきり言えばいいんだよ」と言っていたら、
B君は、とびっきりの笑顔で席に着けたでしょうか。B君が真剣に考
える姿を最後まで待った友だちも、素晴らしいと思いました。
何かとスピーディーさが求められる世の中ですが、「待つこと」も
子どもたちを成長させると感じました。