うさぎとかめの2回戦
昔話に「うさぎとかめ」というのがあるが、うさぎは競争の途中で寝てしま
い、足の遅い亀に負けてしまうのである。これは、かめのように一生懸命が
んばれば成功し、うさぎのように怠けると負けてしまうから遅くとも絶えず努
力することが大切であると教えている。
そこで、そのうさぎはかめに負けたことが悔しくて、今度はうさぎが、かめに
同じ競争を挑むことからこの話が始まる。かめは、うさぎに勝っているので勝
負を断るわけにはいかない。同じ競争をするがうさぎは寝ないのである。うさ
ぎは決して同じ失敗はしない。すると、当然足の速いうさぎが勝つ。何度同
じことをしてもかめは、うさぎに勝つことはできない。どんなにかめが努力し
ても、うさぎに勝つことができないのである。
そこで、かめはいろいろ考え、競争するコースを考えてもらうことをうさぎに
頼むのである。うさぎは、何度も勝っているので、かめの申し出を断ることが
できない。かめは、大きな川の向こうの岸までのコースを選ぶのである。か
めは、川底をスイスイと泳いで向こう岸に着く。うさぎがどんなに泳ぎの練習
をしても工夫しても、かめに勝つことはできないのである。
つまり、自分の最も得意とするもの、能力を発揮できるところで勝負するこ
とが大切であり、それを見つけることが重要であるというのである。
~一部略~ 福島民報 印南知弘氏の話より
この記事を読んだとき、頭の後ろをガーンと金槌で殴られるくらいの衝撃
がありました。まさに、そのとおりで感動的な話であると思います。
子どもたち、それぞれ運動、勉強で得手不得手があります。大きな声であ
いさつができる、これも立派な長所です。苦手なことはがんばる、でも得意
なことは誰にも負けないという何かひとつ輝いている人になってほしいと思
います。
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