日本はチャンスの国
私(佐藤)は、3年間タイ・バンコク日本人学校(=以後 日本人学校)に3
年間、勤務させていただきました。その時のことを全校集会で、子どもた
ちに話をしました。話のダイジェストは、
ひとつ目は、バスです。当時、児童生徒数は、小中学校で約2,000名で
す。(小1は9組までありました)登下校は、ほとんどがバス通で、その数97
台でした。子どもたちをバスまで送り届けるのですが、バスを探すのに一
苦労しました。さらに、排気ガスの量が半端ではありません。スモッグ状態
です。しかし、人の体は不思議なもので、何と、その排気ガスを吸い込ま
ないように鼻毛が伸びました。本当の話です。
ふたつ目に、時々、子どもたちに注意を促す緊急放送があります。それ
は樹木の上方に潜んでいて、突然姿を現します。正体は、グリーンスネー
クです。目の前で、見ましたが、とてもきれいなエメラルドグリーンで、うっ
とりするような美しさです。その動く姿はまさに宝石のようでした。(咬まれ
ると、45分後に呼吸困難に陥って、命に関わることがあるそうです。)
タイの南部(ナコンシータマラート)に教員の研修で現地の小学校の視
察に行くことになりました。そこは、タイ現地の学校の現実が待っていまし
た。
それは、「机、椅子、黒板はぼろぼろ」「筆記用具もままならない」「楽器
など教材が揃わない」「運動着もない」「プールもない」、日本の学校とは
比べものにならないくらいの学習環境でした。学校に行ける子どもはま
だ、幸せな方で、親の都合で働かされてる子どももおり、「日本の子どもた
ちは、本当に幸せだな。」と思いました。
日本人学校には、タイ人の教員もおり、その方は大学時代、日本に留
学した経験から「タイは貧富の差が激しい。だから、生まれた時から貧しい
人は貧しい。お金持ちの人はずっとお金持ちなんです」とのこと。
「日本はチャンスの国。がんばったら、がんばった分だけ自分に返ってく
る国。日本はチャンスの国です。」
子どもたちには、この恵まれている教育環境で伸び伸びと成長すること
を願うばかりです。
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