こんなことがありました!

児童の皆さんへ ~東日本大震災追悼集会~

児童の皆さんへ

今日の全校朝の会で、東日本大震災追悼集会を行う予定でした。新型コロナウィルス感染症への対応として、臨時休校となったため、お話しする予定だった内容を、ここでお話しします。

9年前(6年生は3歳)の平成23年3月11日、午後2時46分、東日本大震災が起こりました。

この大きな地震でたくさんの建物が壊れました。太平洋に面した海辺の人々を高さ30mもの大津波がおそい、たくさんの命が奪われました。
校長先生は、福島市で働いていました。地響きと共に大きな揺れが長く続き、5階建ての建物の玄関のガラス戸は壊れ、壁が崩れ、歪んで五階から下の階が見えました。近くの3階建ての建物は、2階部分が崩れてしまいました。
さらに、原子力発電所の事故でも、大切なふる里を奪われたり、家族がバラバラになったり、事故の影響で亡くなる人もたくさん出ています。
それは、とても悲しく辛いことでした。でも、たくさんのことを私たちに教えてくれてこともあります。2つお話しします。

 1つめは、「命を大切にする」ということです。
日ごろから、通学路などに危険なところがないか、高い所はどこか、確かめておきましょう。そして、危険なことには、自分で判断し、行動できる力を身に付け、自分の命を、自分で守れるようにしましょう。

 2つめは、「家族、友達、地域の人々などとの協力や絆を大切にする」ということです。
震災では、被害に遭った人、地域の人、関係のない人、市役所の方々が、お互いに支え合い、助け合い、信頼し合って、困難を乗り越えてきました。それができたのは、家族や地域(町内会・自治会)の連帯や絆です。日ごろからの地域の方々と挨拶を交わすなどして、協力や絆を育んでほしいと思います。

 校長先生、そして先生方は、みなさんには、このことを忘れることなく、この経験を通して、自分の命を自分で守れるようになってほしいと思います。また、人々が、力を合わせてどんな困難をも乗りこえていける人になってほしいと思います。

 大地震による死者、行方不明者、震災関連死の方を合わせると、22167名もの方がお亡くなりになりました。亡くなられた方へのご冥福と復興を祈り、この時間に黙祷を捧げたいと思います。

(まもなく、2時46分になります。この時間になったら「黙祷」を捧げましょう。)