「3.11」に寄せて!
東日本大震災、福島第一原発事故から、今日で9年が経過しました。当時感じた自然災害の脅威と恐怖心は今も忘れることはできませんが、復興に向けた歩みが着実に続いていることも感じます。
先日、福島市の出張に向かう車の中、たまたま聞いたラジオ放送で、第28回全国小中学生作文コンクール(低学年の部)で内閣総理大臣賞を受賞した、会津若松市立一箕小学校1年生高橋瑛心くんの「おほしさまになったおまわりさん」という作文が紹介されていました。内容は、押し寄せる津波の中、最後まで町民に避難を促し続け、当時24歳の若さで波にさらわれた県警双葉署の警察官、佐藤雄太さんのことが綴られたものです。瑛心くんは「いまもおそらの上で、おほしさまになって、まだみつかっていない人たちをさがしてくれている」(雄太さんの行方は今もわかっていません。)と思い、「やさしくて、つよいこころをもったおまわりさんのこと、ぼくは、ぜったいにわすれません。ぼくも、おまわりさんのようなたくさんの人のやくにたてるおとなになれるように、おべんきょうとけんどうをがんばるので、みまもっていてください。」と結んでいます。聞きながら、思わず、涙がこぼれました。
この震災によって、多くの尊い命が犠牲になったこと、その多くの犠牲の上に、今、生かされてある命を大切にして生きていかなければならないこと、普段の日常生活を普通に、当たり前に過ごすことができることへの感謝の気持ちを、今、改めて考え、14時46分18秒、黙祷を捧げたいと思います。
令和2年3月11日 高郷中学校長 木野 秀樹
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