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関柴小News
うさぎとかめ番外編
2025年5月23日 09時00分負けてくやしくなったうさぎさんは、かめさんにもう1回競争しようと持ちかけました。うさぎさんは、「1対1だから、勝負はついていない。3回戦をやろう。」と。そして、かめさんは3回戦を承諾しますが、ゴールをぼくに決めさせてほしいと提案します。うさぎさんは、勝てる自信が満々ですから、「ああ、いいよ。君の好きなところで、どうぞ。」と言いました。かめさんは山をいくつも越えた岬を指さしました。「よーい、ドン。」うさぎさんは、元気よく飛び出し、一目散にピョンピョン走り出しました。かめさんは相変わらず、一歩ずつです。うさぎさんは、3日3晩寝ないで全速力で走り抜けました。結果はどうでしょう。うさぎさんが岬の突端に到着すると、なんと、かめさんがいるではありませんか。
目を疑う、うさぎさんを見つめるかめさん。かめさんは、濡れています。そうです。かめさんは、海を泳いで岬の突端に到着していたのです。かめさんの勝ちです。でも、かめさんは、何となく、うさぎさんをだましたようで、しっくりきません。このあと、かめさんは、うさぎさんにこう言います。
「うさぎさん、これからは、陸は、うさぎさんの背中にぼくを乗せてください。海は、ぼくの甲羅に前足をかけて一緒に泳いで渡りましょう。その方が、より遠くへ、いっしょに行くことができます。」
このことは、これからの時代を生きる子どもたちのヒントになるのではないでしょうか。
一人一人が競い合う、争い合うのではなく、それぞれのよさを、それぞれの持ち味を生かして、違いを認め合って、足りないところを支え合い、協力し合って物事を解決したり、困難に立ち向かっていったりすることがこれからの時代は、必要ではないかと思います。