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関柴小News
避難訓練での出来事
2025年9月5日 10時00分 私は、元気いっぱいのクラスを担任することになりました。
それは、“自分が言いたいことを言い、自分がしたいことだけをする”そんなクラスでした。
自分は、それまで、どちらかというと指示を出し、学級経営をしていた気がします。
しかし、「避難訓練」で、子どもたちから教わったことがありました。
「避難訓練」の目的は、「非常時に落ち着いた行動をとり、互いに協力しあって集団行動ができる」「避難経路を通り避難ができるようにする」等で、「命」に関わる授業です。
その時の子どもたちは、避難訓練中、「おしゃべりする」「ハンカチで口をふさがない」「にやにやして避難する」など、緊張感がほとんどない訓練となりました。
避難訓練後、事後指導で
私:「何故、まじめにやらないんだ。命に関わることだ!」
子どもA:「先生、火事で避難訓練でしょう。本当に、燃えていないんだから。」
子どもB:「そうそう、本番じゃないから、まじめにできないですよ。」
子どもC:「本当に火事だったら、本番だったら、まじめにできます。」
との、子どもたちの言葉に、これは今までにない子どもたちだな、と思うとともに「指示」をしても、多分、分かってもらえないのでは、と感じました。
そこで、
私:「よし、分かった。本当じゃないから、できないんですね。」
子どもC:「はい、そうです。」
私:「そういえば、Cさんは、○○スポーツ少年団ですね。スポーツ少年団、夜遅くまで、たくさん練習しているんですよね。本当にがんばっている。すごいです。ひとつ、聞きたいんだけど、日頃の練習はどうしてますか?」
子どもC:「一生懸命やってます。がんばってます。」
私:「なんで、練習してるんですか。」
子どもC:「試合で勝つため。本番で勝つためです。」
私:「そう、試合で勝つためだよね。」
このあたりで、子どもC、A、B、その他の子どもたちが気づき始めます。
私:「日頃の練習を真剣にやらないで、試合で力を出す。しかも、練習以上の力を。本当ですか。」
次回の避難訓練。子どもたちは、「お・か・し・も・ち」を徹底し、誰一人、おしゃべりすることなく、本番さながら最後まで、集中して取り組みました。
指示を出すだけでなく、「なぜ、本気でやらなければならないのか」を子どもたち自身に考えさせ、納得してもらうことが、子どもたちを伸ばすひとつの方法ではないのか、と思うきっかけとなりました。
また、子どもたちから教わりました。