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関柴小News
可能性
2025年10月20日 10時00分朝の会、始業式など子どもたちが集まる時、ほぼ5分前に全員集合です。しかも、みんな集合後は一切話をしません。これは、学校規模が大きい、小さいの問題ではなく、なかなかできないことです。やるべきことができる子どもたちの姿を見ていると『可能性』しか見えません。
自分自身が、小学校時代を含め、先生に怒られて、いや指導されてばかりいたので、正直、嫌な思いをたくさんしてきました。だから、自分が教師になったら、子どもには『可能性』があると信じ、ダメだと決めつけないようにしようと思いました。
ある子ども(以後=Mさん)の6年担任になりました。
Mさんは運動も、勉強も、できる方ではありませんでした。学級の子どもたちの動きからも、スピードからワンテンポ遅れるなどスローペース、どちらかというと周りの子どもたちとも、うまくいっていない印象の子どもでした。
ただ、Mさんは「相手の気持ちを察する力」が抜群でした。
私が赴任したばかりの学校の家庭訪問で、学区内の地図を見て戸惑っていたところ、
「先生、初めてだから分からないでしょう。どういう風にまわったらいいか、教えます。」
私「Mさん、ありがとう。優しいね。本当に助かる。相手の気持ちが分かって、困っているのを助けられるなんて、天才だ!!」
それから、6年後。
Mさん「先生、大学に推薦で決まりました。」
私「おめでとうございます。すごい!」(あのMさんが大学に推薦入学!)
Mさん「あの家庭訪問の時のこと。先生にすごく褒められたこと覚えています。小学校で褒められことほとんどなかったので。本当にありがとうございました。」
私がどうこう言ったことは関係なく、Mさんが中学校、高校でがんばったことが全てです。
しかし、ひとつ言えることは、子どもは『いつ、大きく成長するか分からない』『子どもの可能性は無限大』ということです。
改めて、『子どもは、可能性の塊だ!』と強く感じました。
人生はマラソンなんだから、