令和7年度テーマ

           考 え る
~スクラム・ジャンプ~
頭:解決のために考える心:相手のことを考える体:健康について考える
今日の言葉 賢者は議論よりも行動を重んじる by 吉田松陰
※写真は、保護者の方や本人の承諾を得て掲載しています。
横並び(全員校章付き)

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関柴小News

パンドラの箱

2025年10月1日 10時00分
ミーティング

 マラソン記録会の練習が始まっています。特にマラソンを練習する子どもたちの姿から、「最後まで走り抜く」といく意気込みが伝わってきます。

 でも、時には、がんばっても巧くいかなかったり、「自分には無理」と投げ出したい気持ちになったりすることはないでしょうか。

 ギリシア神話に「パンドラの箱」という話があります。まだ、人間が苦しみや悲しみ、怒りなどを知らなかった頃、プロメテウスという巨人が、神様だけが持っていた火を人間にも使わせてあげたいと思い、こっそり盗んで、人間たちに分けました。人間たちは火の周りでお肉を焼いたり、夜遅くまで仲間と語り合ったり、楽しい暮らしができるようになりました。

 それを知った神の国の王ゼウスはすごく怒って、火を盗んだ人間に罰を与えるため、パンドラという名の美しい女性をつくりました。そして、

「絶対開けてはならない」という箱を持たせて、人間の世界に送ることにしたのです。

 パンドラは箱を持って人間の世界に下り、幸せに暮らし始めましたが箱の中を見たくて仕方ありません。ある日、パンドラは我慢できず、ついふたを開けてしまいます。

 すると、箱の中に閉じ込められていた病気や痛み、怒りや憎しみ、不満などありとあらゆる災いが吹き出して、人間たちを苦しめるようになりました。しばらくして、パンドラがまた箱を開けてみると、底の方に何かが残っているのを発見しました。それは、「希望」でした。パンドラは「希望」も世界に放ちました。

 それにしても、なぜパンドラの箱に「希望」が入っていたのでしょう。「希望」があれば、くじけそうな自分や仲間たちに困難を乗り越える勇気が湧いてきます。

何でも簡単にできてしまったら、「やった!」という喜びは生まれません。ゼウスは人間に努力の喜びや生きる喜びを教えたかったからかもしれません。 

 ライバルは自分、自分に挑戦できる素晴らしい「マラソン記録会」になるよう願っています。