学校日記

星 ごあいさつ③

年度末に異動となった先生方から、ホームページを通して皆様にご挨拶をお届けしている第3回目の今日(3/27)は、ご退職されることになった 佐藤 光世先生 からです。

 

***********************************************************

熊倉に感謝!

 

 4年前。1年限りの「5・6年複式学級」の担任として赴任してきたときは、正直、不安でいっぱいでした。でも、子どもたちの輝く瞳と、何に対しても真摯に頑張る姿に、不安は喜びに変わりました。一致団結して動く素晴らしい6年生と、それを間近で学ぼうとする5年生が、複式学級の理想的な形を見事に作り上げていきました。

 

 3年前。バトンを渡された5年生が最上級生となり、先輩たちの姿を脳裏に浮かべながら、あらゆる場面で自分の力を伸ばす努力をしました。「熊っ子まつり」での熊倉宿の歴史の発表やダンスでは、一人一人の個性が十分に発揮され、会場を沸かせました。下級生から「立派な6年生だった。」と言われるほどのリーダーに育ちました。

 

 2年前。17名の2年生は、とても明るく元気がいっぱい。食べっぷりもよく、給食はほぼ毎日完食。先生方から感心されました。けんかも時々するけれど、帰る頃には「何のこと?」とすっかり忘れる程で、「思いやりの木」には花をいっぱい咲かせることができました。堂々と発表する力もあり、「熊っ子まつり」での「まつりだ!」は圧巻でした。

 

 そして今年度。かわいい24の瞳の1年生。マイペースの子どもたちですが、内に秘めたやる気はものすごく高く、何かの代表を決める時には立候補が多くてなかなか決まらない程でした。また、目標に向かって、1100メートルを完走した時、大縄での八の字跳びができた時、スキー教室で滑ることができた時など、やり抜いた瞬間のはじける笑顔は最高でした。…とは言え、初心者マークの1年生。給食の準備が遅れたり、けんかをしたりなどうまくいかないことが多々あります。すると、6年生をはじめ他の上級生たちが、さっと準備したり、話を聞いたりと、進んで助けてくれました。1年生の目を通して、熊倉小学校の子どもたちの思いやりを改めて実感した年でした。

 

 このように、子どもの成長とともに私自身も多くを学び、「笑った、笑った、怒った、泣いた、笑った」日々が、宝物のように思い起こされます。
 素敵な日々を過ごすことができたのも、保護者の皆様、地域の皆様の子どもの成長を強く願う温かいご支援があってのこととと、深く感謝申し上げます。
 学校から見る雄国山の景色、恋人坂から見渡す田園の夕日が大好きで、いつも心和ませてくれました。熊倉の財産ですね。

 

 退職を聞きつけて、卒業生がサプライズを仕掛けてくれました。教師冥利につきます。
34年間の教師生活を、この熊倉小学校で締めくくれることを、とても幸せに思います。本当に、本当にありがとうございました。
 これからの熊倉の発展と皆様のご多幸をお祈りして、お別れの挨拶といたします。


佐藤 光世