喜多方市小学校農業科

2014年8月の記事一覧

スイカ大豊作

 8月27日(水),朝スイカを6個収穫しました。たくさんできすぎていて困っている状態です。(贅沢な悩みです。)月曜日収穫したスイカは,収穫時期が遅れ,少し熟れ気味でした。直径30㎝以上の大玉のスイカがいたるところにあります。
 日頃いろいろとお世話になっている慶徳幼稚園,喜多方学校給食共同調理場,慶徳デーサービスセンター,しののめ荘の4箇所に届ける予定です。
 本日までのスイカの収穫数:10個です。

作物の収穫と成長

 今日は雨でしたが,ナスが大きくなりすぎるといけないので朝学校の畑に出かけて行きました。途中でイネの様子を見てきました。イネの花が咲き終わり,おしべがたくさん残っていました。イネの花は2時間程度しか咲いていないと言われており,私もまだ2回しか見たことがありません。子どもたちもそれぞれ家の近くの田んぼで見ることができたでしょうか。金曜日は比較的天気が良かったので,その時咲いたのかもしれません。



 トマトは先日の台風の被害を受け,元気がありません。あれほどたくさん実をつけていたのに,あまり実をつけなくなりました。このまま,弱っていくような気がします。





 ナスは依然元気です。おいしそうな実をたくさんつけています。



 ゴーヤも大きくなってきていますが,収穫時期がわかりません。支援員さんに見ていただき,食べごろを教えていただくつもりです。ゴーヤは支柱を設置するのが遅かったため,地面をはったままになってしまいました。(失敗作です。)



 スイカは現在30個ぐらいなっています。ひげが枯れたら食べごろだということですが,一つ一つ確認しましたがまだのような感じです。これも支援員さんに見ていただかなければなりません。
 また,たくさんなっているので,熱塩小学校や加納小学校で行っている「笑顔の赤飯配り」のスイカバージョンで「慶徳小学校 笑顔のスイカ配り」を考えています。(良い考えだと思うので,先生方や民生委員の方に相談してみるつもりです。)



 まだまだ小さい長ネギです。これで大丈夫なのでしょうか。



 台風で茎が曲がってしまったピーマンですが,一生懸命に実をつけています。その健気さに感動します。



 トウモロコシも大きく膨らんできています。2学期早々には子どもたちに食べさせることができると思います。



 おばけカボチャは一個だけ実をつけました。現在50㎝ぐらいの大きさです。



 今朝収穫したトマトとナスはこのぐらいです。トマトは完熟させる。ナスは小さいうちに収穫することを心がけています。



 喜多方市小学校農業科では,夏野菜の栽培を奨励していません。その最大の理由は収穫が間に合わないということでした。
 しかし,慶徳小学校では,トマト12株,ナス5株,カボチャ10株,ゴーヤ4株,スイカ5株,長ネギ少し,ピーマン5株,トウモロコシ1畝,マメ3畝,ジャガイモ1.3畝,サツマイモ2畝を植え付けしています。たくさんの作物を育て,しっかりとした土づくりをしたいというねらいに沿った取り組みをしています。
 トマトやナスは順番を決めて,自宅で野菜を育てていない先生方に持ち帰ってもらっています。現在,作物をだめにしてしまったということはありません。適宜畑に行き,作物の成長を見ながら収穫すれば,夏野菜もしっかりと育てられるということをこの夏検証することができました。

圃場の管理その6(復活)

 8月14日(木),まだ圃場の土に湿気が残っているものの,愛車「アグリ号」の助けをかりて,雑草とりと耕運を行いました。長雨のため,土が粘土状になり,なかなか細かく砕くことができない状態でしたが,時間をかけて少しずつ作業を進め,ようやく夏休み前の状態に戻すことができました。
 間もなく夏休みが終わり,子どもたちの農業科の学習が再開されます。それに向けて,何とか圃場を学習できる状態に戻すことができてほっとしています。
 今回は,特別に「アグリ号」を出演させることにしました。ふるさと納税のお金で教育委員会が購入し,慶徳小学校で保管しているものです。雑草退治には何時も活躍しています。








 マメトラ「アグリ号」のおかげで除草作業もスムーズに行うことができます。

圃場の管理その5

 台風11号の強風のため,トマトとトウモロコシに大きな被害が出でて唖然としました。幸い,スイカには,ほとんど被害が見られず,ほっとしています。雑草のことに気をとられ,まったく台風に対する対策をとらなかったのが原因です。
 特に,トマトについては,実をつけられるだけつけさせていたため,その重みに耐えられなくなり,倒れたものがほとんどでした。(26.8.12の圃場の様子)


 
 写真のような状態だったので,支柱を立てて何とか倒れないように補強しました。


 トマトは見るも無残な状態です。支柱が支柱の役目を果たさなくなっています。麻縄で茎をしっかりと縛らないとすぐに下がってしまう状態でした。(縛ることは茎を痛めることになりますが,どうしようもありませんでした。)


 
 
 これだけのものを処分しなければなりませんでした。

 

 マメは何ともないように見えますが実は茎が曲がっています。


 スイカはまったく被害を受けず,大きくなり続けています。

圃場の管理その4

 台風影響で雨が続いたことが災いし,一挙に雑草が伸びて一面雑草だらけの畑になってしまいました。(26.8.8の圃場の様子)










 さっそく,草刈りをしたり,雑草取りをしたりしたのですが,悲劇はそれだけではありませんでした。

圃場の管理その3

 仕事の関係と気温の高さのため,除草作業が行えないでいます。スイカは大きく育ってきていますが,その奥に見えている雑草の背丈は黄色信号です。(26.7.27の圃場の様子)




圃場の管理その2

 最後の植え付け作物のマメの定植のために,畝を立て,マルチをかけ,ついでに圃場の雑草をとり,圃場の整備を行いました。スイカとカボチャの畝のところには支援員の五十嵐さんのところからわらをいただき敷きました。(26.7.17の圃場の様子)















 様々な作物の花が咲き,トマトはもう赤くなり始めています。
 圃場の管理の状態も良好です。

圃場の管理その1

 農業科における圃場の管理で最も大切なことは,「畑を畑らしくしておく」ことだと思っています。そのためには,雑草を生やさないということが大切なのですが,それがなかなか難しいのです。そのことを少し紹介したいと思います。(26.7.2の圃場の様子)

















 トマトの畝とカボチャの畝の間に若干雑草が生えているものの,まずまずの管理状態です。
サツマイモジャガイモ,トウモロコシ,マメ,スイカ,トマト,カボチャ,ナスが順調に育っています。

小学校農業科年間指導計画(慶徳小学校版)

26農業科年間指導計画(3年).pdf
26農業科年間指導計画(4年).pdf
26農業科年間指導計画(5・6年).pdf

 4年生は農業科副読本を使用し,事前にしっかりと知識を得て,栽培に取り組んでいます。ちなみに,豆類で大切な「根粒菌」という言葉もしっかりと学習しています。

 5・6年生のイネの栽培は,作業自体は少ないものの,小学校農業科のねらいに沿った学習を進めています。また,総合的な学習としての視点からも,レベルの高い学習に取り組んでいます。

農業科にかける思い

 平成18年喜多方市教育委員会に在職中,偶然から喜多方市小学校農業科の立ち上げを担当し,以来平成238月石川町立母畑小学校へ異動するまで,現在喜多方市総務課に在籍する渡部通氏と共に喜多方市小学校農業科を推進してきました。
 平成264月,再び喜多方市に戻り現場の校長としてようやく農業科の実践に取り組むことになりました。特に現在の勤務校である慶徳小学校には,教育委員会在職中特段の思いがり,そのことを学校だより「大銀杏」7月号に掲載しましたので紹介したいと思います。。

 以下の文章は,平成211月から2月にかけて,週刊農林からの依頼を受けて3回にわたって寄稿した喜多方市小学校農業科に関する原稿の一部です。

 昨年の12月,平成21年度新規実施校で事前説明会を行なった際,ある支援員の方から次のような話がありました。こ
れまで,都会の子どもたちを農業体験として受け入れてきたが,本当の農業はこんなものではないという思いがあった。喜多方市小学校農業科が実施され,今説明を受けたような一連の農作業が行われるようになると聞いて本当に嬉しかった。自分の暮らす地域の学校でもいつ始まるのかと心待ちにしていた。そして,ようやく来年から農業科が始まることになり,農業科支援員になって欲しいという学校からの依頼があった。その話があった時,私は二つ返事でひきうけることにした。ようやく私の夢が叶った。
 
この話を聞いた時胸が熱くなり,小学校農業科を実施して本当に良かったと感じました。それと同時に,このような地域の方の思いが必ずや子どもたちに伝わり,10年後20年後子 どもたちが農業のよき理解者支援者となってくれることを期待しています。

 この話は,実は慶徳小学校での話を文章にしたものです。このような地域皆様の思いに学校は応えているのか。これが着任してまず私が思ったことです。当面の私の目標は,学校裏の圃場を農業にふさわしい畑にそして土にすることです。これが,喜多方市小学校農業科に大きな期待を寄せてくださっていた地域の皆様に対する私の回答です。